鼻かみアパレル

【私の昔話①】 「起業するしかなかったんです」

7年前、父が急死した。

いつもと何も変わらないリビンク。
家族4人で囲む食卓に私たちは集められた。

あの時、父から言われた言葉が忘れられない。
低くて、重い声。

それでいて、明るく振る舞おうとする、父の口から発した言葉は、衝撃すぎて、聞きたくなかった。

「お父さん、あと2週間しか生きられないんだ」。

淡々とした口調。
何を言っているのか、理解できなかった。

ガンが再発し、あっという間に旅立ってしまった父。

脳と感情が混乱すると、思わず笑ってしまうんですね。

毎日全力で生きた父。

思い出す事と言えば、パンパンに膨れ上がった、むくみがひどい父の足を、一生懸命にさすった事くらい。

後は、思い出せない。

皆が、必死だった。

旅立った瞬間に、右目から頬をつたう、一筋の涙のしずくは生涯忘れる事はなく、今も、思い出すと涙がこみ上げてくる。

人はあっという間に死ぬ。

私はこのままでいいのか。

40歳目前で、結婚もせず、この先一生独身かもしれないのに、手に職もなく、ダブルワークで食べていくってそんな人生を自分は望んでいるのか。

生き方を変えよう。

「ありがとう」と言われる仕事をしよう。

父のふくらはぎは2倍にも膨れ上がり、足首は見る影もなくなっていた。

むくみを取りたくて、色々と試した。

「さすってもらうと楽になる。ありがとう」。

父の声が、今でも耳に残っている。

あの時、自宅でケアできる最善の方法を知っていれば。

父の言葉と、私の中の強い思い。

行き着いた先が、メディカルアロマだった。

続く・・・