鼻かみアパレル

【私の昔話②】 「メディカルアロマとの出逢い」

父が亡くなる2年ほど前。

私は秋田にいた。

当時、手に職をつけたくて、たくさんの資格を取得した。

心理学、メディカルハーブ・・
その中のひとつに「メディカルアロマ」があった。

香りでリラックスするという使い方ではなく、実際に「治療」として精油をとらえ、学問として学ぶという考え方に興味を持ち、軽い気持ちで受講した。

会場に入り、教室へ向かって歩いている時からいい香りがし、扉を開けると、たくさんの精油が並んでいた。

なんて素敵な空間なんだろうとワクワクしたのを覚えている。

講義の後、実際にクリームや化粧水を自分で作る実習も体験。
誰でもできる簡単な作り方にビックリ。

一気に魅了されたが、意識は、日常のダブルワークにすぐ戻ってしまった。

忙しさにかまけて、資格を取った事に満足し、終了。
ありがちなパターンだ。

慌ただしく働きまくっていた1年後、「ちゃんとした資格を取り、身につくまで帰ってくるな」と、しきりに言っていた頑固者の父から「仙台に帰ってこないか」と急に連絡があった。

後から知った事だが、その頃、ガンが転移していたらしい。
父は、残りわずかな人生と、すでに悟っていたのかもしれない。

そんな事も知らずに、仙台に帰省した私。
笑顔で迎えてくれた両親。

すぐさま、仕事探し。
パートの仕事は見つかったが、今度こそ、本格的に何かを学んで、手に職をつけようと思った時、
ふと、あの時の精油の香りとのワクワク感が頭をよぎり、先生に、連絡を取ってみた。

仙台の先生を紹介していただき、早速「講師資格」を取得した。

「先生」としてメディカルアロマを伝える立場となった。

メディカルアロマを知れば知るほど、人に伝えたい気持ちが大きくなる。

夢中になったタイミングで、知人を介して、浅野めぐみさんと出逢った。

メディカルアロマの他に、ベビーマッサージもしていた彼女は、

「小さな子どもを持つママって、薬を使いたくない人が多いんだよね。ちょっと咳出た時とか、おうちでケアできたら最高じゃない」?

「クリームも、ママと一緒に作ったら絶対楽しいし、何より嬉しいよね」

「香りも優しいし、子供の心も穏やかになるんじゃないかなー」

ママと子供が喜ぶ事しか考えてない。

愛に溢れた言葉たちが次々と出てくる。

彼女の人を思う気持ち、心からの愛情はすぐに伝わり、それでいて、芯がある強さも感じられ、一瞬で好きになった。

「これから、メディカルアロマをたくさんの人に知ってもらおう」。

意気投合した私たちは、ラベンダークリームを自分で作る体験会や、健康管理のセミナーなどを開催。

同時に、自身の知識も増やすべく、アドバイザーから、スペシャリストへと、仕事をしながら資格にチャレンジしていった。

実は、当時、金銭的に苦しくて、今もそうなんだけど(笑)、スペシャリストになるという決断ができない私に

「今、取らなかったら、一生取らないよ。スペシャリストになって、もっとたくさんの人に伝えていこうよ」

と背中を押してくれたのも、めぐみさんだった。

彼女がいなかったら、今の私はないと、心底思う。

心が折れそうになった時、新しい事を始めようと思った時、変化のタイミングで必ず気づきを与えてくれる。

浅野めぐみさんとの出逢いは、私にとって、人生を変えた出逢いだった。

続く・・・。